どうもー、Kennyです!
オーストラリアでワーホリを経験したのち、今ではペスカタリアンとして持続可能な暮らしやワーホリ体験談を発信しています。
最近日本でもヴィーガンとかベジタリアンって聞くけど、なんそれ?
簡単に言えば、
・ベジタリアンは肉を食べない人
・ヴィーガンは動物性食品(肉、卵、魚、乳製品)を食べない人
です。
しかし、ヴィーガンはその厳格さゆえに離脱する人も多いのです。特に日本ではまだ浸透していないのでより難しいと感じます。
では、日本でもっと始めやすいものはないの? 持続可能な暮らしをしたいけど、何から始めればいいの?
と思われるかもしれません。
そこで提案したいのが、ペスカタリアンという生き方です!個人的には日本人に一番合うのではないかと感じています。
私は実際、ヴィーガンも経験したうえで現在はペスカタリアンになっています。
ペスカタリアンなったおかげで、健康的な体と環境に配慮できるという一石二鳥な暮らしができています。
そこで今回は、プロフィールにも書いている「ペスカタリアン」について話していきます!
記事の後半では、実際の体験談も紹介しています。
ペスカタリアンとは
語源
ペスカ、、、タリアン?そもそも何語なん?
たしかに。英語にしては予想もつかない単語ですよね。
ペスカタリアンの英語表記は [Pescatarian] となります。
この言葉の語源ですが、
“Pescetarian” is a neologism formed as a portmanteau of the Italian word “pesce” (“fish”) and the English word “vegetarian”.
wikipediaより引用
訳すと、
「ペスカタリアンという単語はイタリア語で “魚” を意味する “pesce” と英語の“vegetarian(ベジタリアン)”という言葉を合わせて造られた造語」
だそうです。
Wikipediaによると、
この言葉ができたのは1980年代後半のイギリスだそうです。またアメリカの学術研究では、「ぺスコ・ベジタリアン」という同義語が使われていることもあるそうです。一般的には、ペスカタリアンでいいと思います。
定義
何が食べれて、何が食べれへんの?
皆さんは特にその食生活について気になっていると思います。
基本的には、語源でも話したように
「ベジタリアン+魚」という考え方なので、
野菜、穀物、卵、乳製品、魚介類を食べます。
しかし、
中には、卵や乳製品を摂らない人もいます。
意外と自由!?
卵、乳製品を摂る人もいて、摂らへん人もいる?
そうなんです。ひとえにペスカタリアンといっても、人によって食べるものが違うのです。
ただ、みんな共通してるのは豚、鶏、牛、その他家畜の肉を食べないということです。
私の場合は、卵、乳製品も避けています。気候変動や工業型畜産の現状を知って、食べたくなくなりました。
なので、野菜、穀物、魚介類だけ食べています。なんでも食べる人からすると、肉のみならず、卵もバターもチーズも食べないと言うと、
食べるもんないやん!!
と言うと思います。たしかに、本来のレシピ通り作られた
親子丼、かつ丼、豚の生姜焼き、卵かけご飯、オムライス、ピザ、チャーハンなど
その絶大な美味しさを知ってしまっている料理たちを食べないことになります。
え、もう食べれないの?
と思ったあなた。
安心してください、作れますよ(笑)
ペスカタリアンの料理はこれからどんどんアップしていきます!
なぜ日本人に合うのか
ではなぜ、日本人に合うと思ったのか。以下で説明しています。
魚介類はやめなくてよい
日本では、魚介類は日常に溶け込んでいます。寿司や刺身はもちろんのこと、かつおだし、貝エキスなどのうまみ成分も魚介類です。
私は生魚が大好きです。かといって、頻繁に食べるわけではありませんが、寿司や刺身を控えなければいけないと考えると、難しく感じました。
日本人の血なのでしょうか(笑)
海外では生魚を食べる習慣はないようですが、私たち日本人にとって文化の一部にもなっており、これをやめる必要がないのは、日本人にとってはありがたいのではないでしょうか。
日本でも比較的始めやすい
ペスカタリアンよりも厳しいとされるVegan(ヴィーガン)について話したいと思います。
以前自己紹介でも話したように、オーストラリアに滞在中のうち半年間はveganとして暮らしていました。Veganでは魚介類も食べないことになります。
じゃあ、いよいよ食べるもんないやん
そうでもありませんでしたよ!?
というのも、オーストラリアではベジタリアンやヴィーガンの人は少なくなく、スーパーで普通にVegan friendly の食品が置いてありました。
しかし日本に帰国後、、、
Veganでいることに難しく感じました。詳しくは、別の記事にまとめる予定です。
ここで一つ理由を挙げるなら、魚介エキスを避けるのが難しかったからです。
先ほども述べたように、日本のあらゆる料理に使われる出汁や調味料に魚介エキスが入っているのです。
しかし、ペスカタリアンであればその必要はないので、日本でも経済的にもVeganに比べて始めやすいのです。
メリット
次に、ペスカタリアンになることで得られるメリットについて話していきます。
栄養素に偏りが出にくい
まずは、栄養素の話です。
Veganであれば動物性の原料を一切口に含まないため、動物にしか含まれないビタミンB12やビタミンDはサプリメントなどで摂る必要があります。しかし、ペスカタリアンでは魚から動物性の栄養素を得られるので心配ありません。特に魚にはオメガ3脂肪酸、鉄分、亜鉛を豊富に含んでいます。
また、牛、豚、鶏肉には豊富に脂質が含まれています。そのため、毎食肉を食べている人は脂質の摂りすぎになってしまうのです。
ただし、肉を食べないからといって魚をたくさん食べるのもよくありません。
魚の体内には食物連鎖を通して、水銀が蓄積されています。特に高次のマグロやカツオなどには生物濃縮された水銀が多く含まれています。
何事も摂りすぎは良くないのです。
環境にやさしい
ベジタリアンやヴィーガンになる人の中には環境の負荷を考慮してなった人もいます。
日本では欧米に比べると、気候変動の危機感が薄いように感じます。政府の方向性として、火力発電と経済発展の方が重要だと考えていて、情報統制されているのでしょう。国民全体の気候変動の認知度、関心度が低いこともニュースで扱われにくい理由だと推測します。
気候変動は将来の影響について話されることが多く、今現在の危機感を持ちにくいという側面もあります。
実際、だいぶヤバいです!!
急に稚拙な表現ですみません(笑)
しかし、本当に今後の私たちの将来が危ないくらいに危機的な状況です。
パリ協定で産業革命から1.5℃までの気温上昇に抑えようと目標が立てられましたが、現在1.2℃まで上昇しています!
1.5℃はティッピングポイントと呼ばれ、それを超えると様々な問題が起こると推測されています。更にその問題たちはさらなる気温上昇を促すため、一度臨界点を超えてしまうと人間の手には負えなくなります。だから、超えないためにも今が正念場なのです。
↓おすすめの動画(尊敬する環境活動家さん)
気候変動のヤバさが分かったところで、
肉を食べない=環境にやさしいとはどういうことなのでしょうか。
家畜を育てるの効率悪すぎ!?
現代は安価で安定して食肉、乳製品を提供するために工業型畜産をしています。
牛肉を作るのに広大な土地、大量の水と飼料が必要になります。
どれくらい必要なのか見てみましょう。
牛肉の例で説明すると、ステーキ1kgをつくるために必要な水は約15,500リットル。イメージがつきにくいかと思いますので、トマトを育てる時に使われる水の例をあげると、トマト1㎏に必要な水の量は、約200リットル。なんと、牛肉を生産するには、トマトの77倍もの水が必要なのです。
畜産と環境問題|肉の消費を抑えることが、環境保護になる理由とは
事実として、世界中の穀物の50%以上が、家畜に供給されています。また、家畜に供給される穀物は、貧困に苦しむ人口が多い途上国で栽培され、そのような穀物で育った家畜は、先進国へと輸出されるのです。
さらに、飢えに苦しむ子供たちの90%以上が、穀物を家畜のために育てているという現実。
なんと、家畜のために栽培されている穀物がもし人間に供給されるのであれば、養えるという研究結果が発表されています。
畜産と環境問題|肉の消費を抑えることが、環境保護になる理由とは
このように、人が自分たちのためではなく家畜のために穀物を育てているという現実。
肉を食べることは、彼らの生活の困窮にも加担し、環境破壊にも加担することになるのです。
地球上の96%はヒトと家畜!?
動画を観ていただいた方は既に聞いたかもしれませんが、
地球上の哺乳類のバイオマス*の割合を見てみると、、、
*バイオマス・・・生物量を個体数だけでなく、大きさも考慮した指標。個体数だけだと体が小さい方が有利に働いてしまうため、重量も考慮する必要がある。
ヒトと家畜で96% もの質量(炭素換算)を占めています。
野生動物(哺乳類)はわずか4%しかいません。
ヒトと家畜だらけやん!
これには驚いた人も多いのではないでしょうか?特に牛はヒトよりもバイオマスが多い状態です。
それだけではありません。
鳥類を見てみると、70%が畜産家禽(鶏など)で30%が野生の家禽です。(The Gardian より参照)
いかに私たち人間の満足度を上げるために、食べられるための動物が育てられているかがわかったでしょう。
デメリット
次にペスカタリアンになることのデメリットについて話していきます。
食品表示を見る必要がある
今となっては食品表示を見るのが癖になったので、面倒だとは感じません。
しかし、普段から原材料を見ずに買い物をする人にとっては、慣れるまで手間と感じるかもしれません。
【具体例】
NGパターン(卵、乳製品も避ける場合)
卵、全卵、卵白、チキンエキス、ビーフエキス、ポークエキス、脱脂粉乳、バター、チーズ、乳、マーガリン、マヨネーズ、ラード(豚脂)等
これらはほんの一部にすぎませんが、自分の目で一つ一つ確かめる必要があります。ついでに添加物のチェックにもなるので、一石二鳥かと思います。
外食の際、気を遣う
日本ではまだ食事制限がある方が珍しいので、外食の際自分だけ食べれないという状況があります。
その場合、ほかの人に自分は肉を食べないと言うのに気を遣うということがあります。
仕事の会食とかだと言いづらいよ
そうですよね。自分も友達と飲み会とか大勢が参加する際、自分だけお肉食べれないからこのお店はちょっと。。。なんて言いづらい!(笑)
そんな時のいくつかの対処法を紹介します。
- 提案して無理な場合はお断りする
- 自分の中でルールを決めて妥協する
正直、迷惑がかかると思って何も伝えないのは一番NG。伝えないと、相手にはわかりません。
当たり前ですが、あくまでお願いしますというスタンスでいましょう。そのうえで、お肉を食べなくても楽しめる店を提案したり、自分だけ違うメニューにできるか頼んだりします。
もしそこで厳しそうであれば、自分の信条を貫いてお断りするもアリ。自分の中でマイルールを決めて、妥協するもアリです。
まあ逆に、そこで譲歩する気がない人とはあまり関わらない方がいいとは思いますが(笑)
大前提、ストレスがかからない方法を見つけましょう!
ストレスになるのであれば、本末転倒です。まずは自分なりに納得できるルールを決めることが、これから続けていくにあたって大事になります。
体験談
私はペスカタリアンになって、今のところ4か月が経ちました。
ヴィーガン期間を含めると、11か月間お肉と卵、乳製品を摂取していません。ここで、実際に体に起こった変化を話していきます!
血液検査の結果
今年4月に献血をしました。その時行われた血液検査の結果をシェアしたいと思います。
さて、結果はいかに、、、
結論から言えば、異常なし!
ここで注目していただきたいのは、コレステロールです。
脂肪の多い食事をしているとこの値が大きくなるわけですが、基準値が140~259であるのに対して、私の値は109!!
肉を食べないのが顕著に出てる!と感じました。
体感
次は自分の体感について話します。
体感としては、
非常に体が軽いです!
脂質が多く含まれている肉を食べていないので、胃もたれすることもありません。食生活を変えただけで、体重も2kgほど落ちました。
そして、快便です!
そんなこと聞きたないわ!
失礼いたしました。(笑)しかし、実際便秘になったことはありません。
おそらく肉の代わりに大豆製品を摂ったり、野菜の割合が多くなったことで食物繊維を十分に摂れているからでしょう。
まとめ
今回はペスカタリアンとはどういうものかを体験談を交えて解説しました。
お肉を食べないだけで沢山のメリットがあるペスカタリアン。皆さんもぜひ試してみてください。
環境に優しいことをしようという人の中には自分に厳しくなりすぎる人がいますが、何事も続けるには楽しむことが大切です。
楽しんでいる人を見て、自分もやってみようと人は思うものです。なのでどうか他人に自分の価値感を押し付けるのではなく、共感してもらえるよう楽しみましょう!
以上、Kennyでした。
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